走行距離による査定の減額は排気量で変わる
車の査定に大きな影響を与える走行距離ですが、減額の幅は全ての車種で共通している訳ではありません。
エンジンの寿命は車のクラスによって変わってきますので、走行距離による査定評価もそれぞれの車のクラスによって変わってきます。
査定減点が最も大きいのは軽自動車
維持費が安いという理由で高値で取引される軽自動車ですが、エンジンが小さく走行する上ではエンジンの回転数を上げて走りますので、通常の車よりも寿命が短くなります。
タイミングチェーンを装着している車であっても、10万kmがひとつの目安となってきて、8万kmを超えたあたりから走行距離に応じた減額幅が高くなります。
それとは対照的に低年式車であっても、走行距離さえ短ければ軽自動車は高く評価される事もあります。
軽の非力なパワーを補う為のターボ搭載モデルでは、走行距離が多くなるとターボチャージャーの故障リスクやエンジン自体の摩耗が大きくなりますので、より減額幅が大きくなる場合もあります。
スポーツカーの過走行車は査定が付きにくい
走行距離と査定額の関係は、主に排気量の大きさが影響してきます。
排気量が大きければ大きいほど査定減点はされにくい傾向がありますが、スポーツカーだけは例外になります。
例え排気量が大きくパワーがあるエンジンでも、アクセルを踏み、エンジンの回転数を上げて走る事に醍醐味があるスポーツカーは、荒い運転をしている人も多く、走行距離が多い中古車では不具合が多くなります。
スポーツカーも10万kmを目安に、査定の減額幅が大きくなる傾向が出てきます。
ハイブリッドカーは走行距離の影響も多く受ける
近年急速に普及しているハイブリッドカーですが、中古車では、バッテリーの性能低下による燃費悪化懸念や、走行用バッテリーの寿命により交換リスクが出てきます。
距離をたくさん乗ったハイブリッドカーでは、充電と放電を繰り返すのでバッテリーの負担も大きく、寿命が短くなる傾向があります。
こういった事情から、通常のガソリンエンジン車よりも、ハイブリッド車の走行距離減点は大きくなりやすい傾向があります。ただし、途中で走行用バッテリーを新品に交換した履歴があれば、多少走行距離が多くても高く評価されます。
またこういったシステム的な都合だけではなく、日本に比べて海外ではまだまだ普及率が伸び悩んでいるハイブリッドカーは、海外輸出の需要よりも国内での中古車需要の方が多い為、走行距離をよりシビアに評価されるという事情もあります。
外車は高年式過走行でも高く評価される
欧米メーカーの車は日本とは違い、広大の広さがある土地の移動が多く、高速走行を重視した車が多いです。欧米メーカーの車は、生産国やその周辺の現地では30万km・40万kmと平気で走っている車が多くあります。
外車は故障しやすいと言われている事は真実ですが、エンジンの根本的な耐久性は非常に優れています。高年式の過走行など、高速走行を多く利用していた事が予想される車については、査定の減額幅が少なく評価される傾向があります。
ただし、欧米メーカーの車は日本特有の渋滞が多い環境には弱いですので、低年式車は走行距離にかかわらず低く評価される事もあります。
大排気量の車は10万km超えでも高く評価される
高級セダンや大型ミニバン・大型SUVなどの大排気量の車は、エンジンの回転数を上げなくても快適に走行できるほか、ギア比の設定などエンジン1基ごとの負担が少ない設定となっていますので、走行距離が多少多くても故障なく元気に走れる事が多いです。
こういった車種では、従来中古車査定の大きな節目とされてきた10万kmを超えても、高く評価される傾向があります。
特に新車価格が高い車は、「多少過走行で程度が悪い中古車でもいいから乗りたい」という需要も高くなる為、走行距離による減額幅は少なくなります。
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